1.木心あふれる家づくり
コンセプトのページでお話ししたように弊社の木の家づくりにはひとつのポリシーがあります。それは「住まい手の皆様が心から快適だと思える木の使い方」が必要だということ。
家の至るところにたくさん木を使えばいいという訳ではなく、「ふと気がつけば木のやさしさに包まれていた」というやさしさが飽きの来ない木の家づくりの秘訣だと考えています。
そんな「木ごころあふれる家づくり」の特徴をご説明します。
■「木ごころあふれる家づくり」5ヵ条
1.安らぎを感じる木視率は40%前後
木視率(もくしりつ)という言葉をご存知でしょうか?
文字通り目に見える木の割合のことですが、実は木視率が高ければ安らぐわけではなく、むしろうるさく感じてしまうといわれています。埼玉大学の調査でも、木視率が40%前後の時がもっとも調和された印象を与え、何年経っても清潔感が保たれた印象を受けるというデータが出ています。(参考:学校校舎における木材利用の現実)
Shoei彩工房でもこの「木視率」にこだわり、視界に入った時に見える木の割合を床や梁など40%前後に抑える「木づかい」をしています。
家を建てられたお客様から「なんとなく落ち着くんです」というご感想をいただくことが一番の褒め言葉です。
2.ほのかな香りが一番
玄関をあけた時の「木の香り」にもこだわっています。
木の香りというのは意外と自己主張が激しいもの。度が過ぎるとやはりうるさく感じてしまいます。
そこでShoei彩工房の木の家では、ふとした時に感じる「ほのかな木の香り」を大切にしています。
この「ほのかな香り」は、木が見える割合(木視率)だけで左右されるものではありません。山で伐採された木を住宅建材用に乾燥させる乾燥方法によって、香りそのものが大きく変わってくるのです。
弊社では、上品で飽きがこないほのかな香りを最も楽しめる「中温乾燥」という乾燥方法にこだわっています。
3.中温乾燥へのこだわり

この中温乾燥は、実は日本でもかなり珍しい乾燥方式です。
山で伐採された木は水分を大量に含んでいるため、そのまま住宅の柱や梁に使ってしまうと水分の蒸発にともなって割れたりひねったり反ってきてしまいます。建物の強度にも影響を及ぼしますし、ドアや扉の開閉や壁のヒビ割れの原因にもなってしまうため、強制的に水分を飛ばす「乾燥作業」が必須となります。
この乾燥作業は大きく分けると以下の3つに分類されます。
・自然環境下でゆっくり乾燥させる「天然乾燥」。
→伐採した木を倉庫などに入れておき、8ヶ月~1年かけて自然に乾燥させる方式。色つやを含め木の質感を最も楽しめるうえ、木の中心部が割れてしまう芯割れという現象も起こらないが、代わりに表面が割れやすくなる。また木にふくまれる水分量(含水率)にバラつきがあり、品質が安定しにくい。
・乾燥機に入れて120度の高温で一気に乾燥させる「高温乾燥」。
→日本ではほとんどがこの乾燥方式。簡単に短期間で乾燥できて品質も一定するため顕在としては使いやすい。熱で木材の色が黒く変色し、芯割れもしやすくなる。また香りも焦げ臭くなり、木の本来の香りは楽しめない。
・同じく乾燥機に入れて85度ほどでゆるやかに乾燥させる「中温乾燥」。
→多少は熱焼けするものの、高温乾燥に比べると仕上げた後の色がはるかにキレイで、香りもほのか。芯割れも少ない。含水率などの品質も安定している。
Shoei彩工房では、日本では珍しい「中温乾燥」での木材を使用し、含水率を20%以下に抑えながらも、本来の木の香りや素材感を楽しめる家づくりを行なっています。
4.木の美しさは赤味が決める
弊社が構造材として採用している杉。
同じ杉でも滅多に採れない希少部位があることをご存じですか?
牛でいうところのヒレ肉にあたる部分が、杉の「赤身」です。
法隆寺などの改修工事を行なった名宮大工、西岡常一棟梁が 「杉の赤身は100年以上もつ」と言っている通り神社やお寺でも古くから使われ、水やカビに強く耐久性に優れています。またとてもきれいな艶が出るのが特徴です。
弊社はこの赤身の品質が特に安定している「八溝材(やみぞざい)」の杉を構造部分に採用し、見た目にも美しい木の家づくりを行なっています。
5.無垢材フローリングの心地良い足ざわり
床にも木をふんだんに用いています。
一般的に床材として使用されるフローリングは、合板フローリングという名前からも分かるとおり合板の表面に薄い木の板を貼り付けたもので、正確には木とはいえません。
冬には冷たく、夏には焼けるように暑くなるばかりか、完成直後が一番美しくあとは劣化する一方と言われるように、経年「劣化」し続けるのが特徴です。
しかし無垢材のフローリングは正真正銘の木そのもの。やわらかく、ベタベタせず、夏でも冬でも素足で歩けます。また自然治癒効果で多少の傷は水を含ませただけで直りますし、年月が建つほどに味わいが増して「経年美化」していくのも魅力です。
以上が弊社の「木ごころあふれる家づくり」の5つのこだわりです。
このこだわりの中で大きな役割を果たしているのが「八溝材(やみぞざい)」です。
■八溝材について
八溝材とは茨城県と福島県の県境にある八溝山系で採れた木のことで、その中でも特に品質にこだわっている「協和木材株式会社」さんで製材された木を梁部分に採用しています。
先にお伝えしたとおり、協和木材さんの「中温乾燥」には数多くのメリットがあり、弊社が目指す「木ごころあふれる家づくり」には欠かせない要素となっています。
八溝材の特徴は以下のとおりです。
- 気温が低い割にそれほど雪が降らないため「枝折れ」が非常に少なく、キレイな材木が育つ
- 品質管理が徹底されたJAS認定工場なので、含水率が20%以下で安定している
- 定期的に外部の検査員が検査に訪れて品質のチェックを受けている
- 日本でも珍しい中温乾燥方式を採用している
- 寒い地域で育つため年輪が非常に細かく高品質
Shoei彩工房では「木ごころあふれる家づくり」実現のために、全国の材木を比較検討し、実際にスタッフ全員で現地に足を運んで八溝材の採用を決めました。
それだけに自信を持ってお客様にお届け出来ます。
この時の様子は【八溝材の産地を訪ねて】にまとめています。
興味のある方はご覧ください。
■木ごころを活かす職人の技術
木ごころあふれる家づくりの実現は、材木だけではできません。
その木を使って家を建てる大工の技術がとても大切です。
地域が違えば気候も違います。気候が違えば家の建て方も変わってきます。
Shoei彩工房の大工は長年地元埼玉で家づくりを行なってきた人が多く、プレカットでの家づくりに慣れてしまった現代の大工ではできない木ごころを活かす家づくりを行なっています。
■木を知る大工の育成
またその技術を若い世代にも継承していくために「社員」として新卒の大工を採用し、経験のあるベテラン大工のもとで修行をして、良い木を見抜く力や木の使い方などの技術と知識の継承を進める【社内大工育成プロジェクト】を30年以上続けてきています。
昨今は大工の技術不足、人材不足が問題視されています。
20代、30代の大工の割合はなんと全体の10%以下。
このままでは日本の家づくりは衰退してしまいます。
次世代の大工をきちんと育て、今まで弊社で家を建てていただいたりリフォームされたお客様のフォローをきちんとさせていただくことが建築に携わるものの責任だと考えています。
このように、木ごころあふれる家づくりにはこだわりがたくさんあります。
何よりもお客様ご自身の五感で感じていただくのが一番の近道ですので、ぜひ弊社モデルハウスでお確かめください。
「家族の笑顔を彩る家づくり」6ヵ条
- 木心あふれる家づくり
- 動線だけじゃなく家族の「視線」を考えた彩設計
- 家づくりを一緒に楽しむための彩プレゼンテーション
- 外断熱の元祖 ソーラーサーキットの技術で一年中快適に
- 品質へのこだわり 「全棟構造計算」
- 身体にやさしい自然素材へのこだわり