4.一年中快適に暮らす、断熱・気密・太陽に素直な設計
■埼玉は冬寒くて夏あつい
私たちが暮らす埼玉県。
「冬寒くて夏あつい」という印象は皆様お持ちだと思いますが、データ上でもその事実ははっきりしています。
最高気温の平均(2022年)
沖縄県(那覇) 33.8℃
埼玉県(さいたま) 38.6℃
最低気温の平均(2022年)
新潟県(長岡) -4.1℃
埼玉県(さいたま) -8.3℃
夏は沖縄より暑く、冬は新潟より気温が下がる。
イメージ以上に埼玉の気候は厳しいことが分かります。
どんなにリビングで集まれるような設計にしても、夏は暑さにもだえ、冬は寒さに震え、梅雨時に湿気でジメジメしているようでは笑顔なんて生まれません。
かといってエアコンをたくさんつけて人工的な風で温度と湿度調整をするのも身体に負担がかかります。
さいたまで「家族の笑顔を彩る家づくり」を広めるためには、より自然に近い環境で、冬はあたたかく、夏はさわやかに、そして梅雨時はカラッと暮らせる技術が欠かせない。
そう考えた私たちが出会ったのが「ソーラーサーキットの家」でした。
ソーラーサーキットの特徴① 「全方向型の外断熱」
住宅は夏をむねとすべし。
徒然草を書いた吉田兼好の有名な言葉ですが、四季がある日本で快適に暮らすためには、夏の暑さと湿気対策が必要でした。
昔の日本家屋では、軒を深くして夏の日射を遮り、できるだけ自然の風が通る設計にすることで、夏の暑さと湿気をしのいできました。
しかしこのやり方では致命的な欠点があります。
風通りが良すぎて「冬がとてつもなく寒い」のです。
そこで生まれたのが「断熱」という考え方でした。
断熱とは読んで字のごとく「熱を断つ」こと。
夏は外からの熱気を断ち、冬は外の冷たい外気を断つ。
そのための素材がいわゆる断熱材です。
従来の断熱方法は、壁の内側のすきまに施工することから「内断熱(充填断熱)」と呼ばれていました。
グラスウールやロックウールなどが代表的な内断熱用の素材ですが、壁の中には柱も電気配線もあるばかりか、その施工技術も低かったため、熱が逃げないようにびっしり埋めるということがなかなか出来ませんでした。
ただ断熱材が入っているだけで実際には断熱できていない状態が、戦後から平成初期まで続いていたのです。
そこで「外断熱」という考え方が誕生しました。
これはいわば魔法瓶のように、家全体を外側からぐるっと断熱材で包んでしまう方法。
熱が逃げるスペースがなくなるばかりか、施工品質も安定するため、高い断熱性能を保つことができます。
いまやこの「外断熱」は断熱方法のスタンダードに近い形になってきましたが、それでもまだまだ工務店の中にも誤解があるのが現状です。
よくある誤解が、壁だけを外断熱にして、あとは内断熱にしてしまっているやり方。
これでは太陽に照らされた屋根からの夏の熱や、冬の床下からの底冷えを防ぐことができません。
本当の断熱性能を求めるなら壁だけではなく、屋根も、基礎もすべて「外断熱」にする必要があります。
ソーラーサーキットの家は、この「全方向型外断熱」を採用しているのが特徴のひとつです。
■ソーラーサーキットの特徴② 「二重通気」
冬あたたかく、夏さわやかで、結露しない家にするためのもうひとつの特徴。
それが「二重通気工法」です。
ソーラーサーキットの家では、外側の外装材、外断熱材、内側の間に二重の「通気層」を作ります。
そして基礎の通気口に「床下ダンパー」を設置します。
夏はこの床下ダンパーを開放し、同時に小屋裏ファンをまわすことにより、壁の中の通気層(インナーサーキット)を床下の冷めた空気が通ります。それにより壁内の熱ごもりを外に排出して建物を冷まします。
冬は逆にダンパーを閉じることで、家の中のあたたかい空気を外に逃がさず留めておくことができます。
これはまさに人間でいう「衣替え」です。
ソーラーサーキットの家は暑ければ熱を脱ぐ(ダンパー開放)、寒ければ熱を着る(ダンパー密閉)という、「季節にあわせて衣替えできる家」なのです。
このように「全方向型の外断熱」と「二重通気」を採用することで、ソーラーサーキットの家では季節に合わせて衣替えをし、暑い夏も寒い冬もジメジメした梅雨時も、四季を通じて一年中快適に過ごすことが出来ます。
その効果は浦和美園モデルハウスで実際に体感していただけます。
宿泊もできますので、ぜひソーラーサーキットの家の快適さを五感で感じてみてください。
「家族の笑顔を彩る家づくり」6ヵ条
- 木心あふれる家づくり
- 動線だけじゃなく家族の「視線」を考えた彩設計
- 家づくりを一緒に楽しむための彩プレゼンテーション
- 外断熱の元祖 ソーラーサーキットの技術で一年中快適に
- 品質へのこだわり 「全棟構造計算」
- 身体にやさしい自然素材へのこだわり