朝霧に立ち向かう男
ふじみ野駅、7時。
土日はだいたいそのくらいの時間に駅に着き、電車に乗る。
今朝のふじみ野駅はとても幻想的な景色だった。
立ち込める霧が朝日に照らされ、景色にいつもの色はない。
ホームの端に立ち尽くす僕。
そうだ、オレはこれから闘い(仕事)に行くんだ。
朝いちからそんな感傷に浸る僕ですが。
「ママ、あの人何やってるの?写真撮ってるよ??なんの写真撮ってるの???」
「あんまり見ないのっ!!」
ママと一緒にいるお子様がこっちを見てる・・・
そんなお子様にニコッとほほ笑みかける僕。
そんな朝も悪くない、悪くないぞ。
だってオレは霧に立ち向かう強い男なのだから。
(胃腸はすこぶる弱い男)
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